僕らは現実に背を向けながら歩いてゆく。 『間宮兄弟』 〜温かい傷の舐めあい〜
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2007/12/22 (Sat) 11:07
『間宮兄弟』 〜温かい傷の舐めあい〜

間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)
(2007/11/06)
江國 香織

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優しい。

とても優しいと思う。ここに出てくる兄弟はどこにでもいそうにないような兄弟で、だからなんだか変に見えるんだけれど人並みのようなことを願ったりしてる訳で、その人並みのことを願っては打ち砕かれて、その繰り返しの中で日々を生きたりしている。

そんなループし続けた日々だからこそ、隣に理解者が居る生活と言うのはとても大事なものなんだろう。

そしてそんな中でお互いに慰めあったり楽しんだりしながら、ちゃんと自分の居場所があるというのは、周りから奇異の目で見られようときっと大事で、得がたくて、だからこそ幸せじゃないですか、という言葉が伝わってきそうです。


この本は、たぶん一人では無理だったんだと思う。何故なら、彼らは普通の人だから。

それがたとえ負け犬の傷の舐めあいに見えたとしても、その二人は満ち足りてるんだよ。それがある間は、彼らは何度でも挑戦できるんだよ、って思わせてくれる。そんな本でした。



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テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学

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