という訳で、観た。
監督はオリヴァー・ヒルシュビーゲル。正直『誰?』という感じ。素人だから当然だ、と思う事にしよう。
題名から解るとおり、これは第二次世界大戦、しかもヒトラーに焦点を絞った映画である。他の戦争映画と大きく違うのは、イタリア・オーストリア・ドイツの共同制作であること。全部敗戦国じゃあるまいか?という稀有さがこの映画の売り。確かに敗戦国側から見た映画も無ければ不公平ではある。ただ、それでも主演はドイツ語圏ではあってもドイツ人では無い。まあ、ヒトラーはオーストリア人だった気がするけど。
主演はブルーノ・ガンツ。個人的に印象に残ったゲッベルスはウルリッヒ・マテス。
はっきし言って、壮大なオナニー映画だと思う。撮ってみたかった。だから撮った。でもスゴイ力込めてるなぁ。
いつもの如くあらすじ行こうかとも思ったんですが、あまりに出演人物が多い事。あまりにさまざまな事が起こること(ストーリーと言うより、ベルリンの状況を様々なストーリーで浮き彫りにしようとしている映画だから)。あと、大体何が起こったのかは少し調べればだいたい解るのでやりません。
むしろこれを観る時は、多少ヒトラー、ひいてはナチスやその幹部について、最低限の知識を持っていないと誰が誰やら解らなくなってしまうし、彼らがなんたるかは解り難いのではないかと思う。
これを機会に一度勉強するのも悪くない。終戦間際のベルリン・ナチスというのは様々なパワーバランスと、エゴや保身の入り混じるあまりに突飛で異常な場所なので、戦争の事さえ頭から除外すれば相当面白く観れると思う。ただこれが現実なのか、と思う。
ファシズムは強大なカリスマを柱としなければ強大に発展しない。だからこそその終結の時、後を追うものが多発するのかな。そんなことを思った。
さてこの映画。僕はナチに対して強烈な拒否感も持って居なければ、ヒトラーに対する絶対的な嫌悪感も持ってないから、位置づけとしては”よく出来た戦争映画”という括り。ただ、観てると彼が哀れに思えてくる。それはたぶん、この映画がヒトラーを”人間”として描いている証拠なのかもしれない。
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◎感想
・やけに人道者っぽい役の人がちらほら出てくる
・情け容赦ない描写だなぁ
・ゲッベルスの忠誠ゆえの愚かさがよく解る
・ヒトラーの、感情の振れ幅が凄く激しかった
・映画全体に、迸る悲壮感・陰鬱な空気
・日本人が観ても意味は無いとは言わない。でもどうだろう?
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