僕らは現実に背を向けながら歩いてゆく。 【ネタバレ】『ラストキング・オブ・スコットランド』を観てみた。
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2008/03/23 (Sun) 19:00
【ネタバレ】『ラストキング・オブ・スコットランド』を観てみた。

ラストキング・オブ・スコットランドラストキング・オブ・スコットランド
(2007/10/05)
フォレスト・ウィテカー

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という訳で、観た。


バックにあるのはウガンダの過去である。独裁者イディ・アミンについて掘り下げた物語だ。反体制派を虐殺し、ヒトラーを崇拝し、アントニオ猪木と異種格闘技戦をしようとしたよくわからんおっさん。とりあえず大統領だったらしい。1971年にクーデターで大統領。79年失脚。その間8年間のなかの何年かの話ですね。意外とショッキングな映像が後半ちらちら出てくるので、気をつけたほうがよろしい感じです。


あらすじ。

ニコラス・ギャリガンはスコットランド人。冒頭で卒業し、親子でそれを祝うも「わしの方が学位上やけどな」と親父大人気ない一言。一方で「お前の選ぶ道を祝福するよ」。みんなそういうこと言うよね。大人って。とりあえず息苦しそうな家庭。意気が詰まったのか、ニコラスは決意し「地球儀で始めに指したところに行く」と決意。そんなネタ、どっかの芸人がやってたね。最初はカナダ。何故か止めてもう一度トライ。それがウガンダだった。

ウガンダに着いたニコラス。バスに乗っている間に英語はなせる女と仲良くなって一緒に寝る。それがあって着くのが一日遅くなる。その一日はくしくもアミンがクーデターでオボデ政権を倒した日だった。
目的地に着くと、メリットさんというなんだかシャンプーのような名前の医者がいた。この人は素晴しい(と一般に言われる)志を持って妻・サラと一緒にウガンダに来ていた。それからしばらくメリットと一緒に医療活動に従事するが、或る時サラに「正直この仕事を選ぶタイプには見えない」と言われ、「ちょっとした冒険と、自分探しだよ」と言い放つ。いい加減さがよくわかるねぇ。この後サラにも手を出そうとするが、サラがモラルを持っていて大丈夫だった。

或る時、ニコラスが医療活動をしている村にアミンがやってくる。ニコラスはサラを誘って強引にそれを見に行くが帰り道「大統領が怪我した」と側近が彼らを呼びとめ、治療に向かう。治療自体は大した物ではなかったが、その最中集中できなくて牛を撃ち殺すなどなかなかぶっ飛んだトコロが気に入られたか、後日アミンに呼ばれる。大統領専用車に乗っていい気分なニコラス。着くとアミンに「我の主治医になりたし」と言われる。一度は断るものの、晩餐会に出て要人に紹介され、華やかな世界に留まる事にしたニコラス。契約はほっぽらかし。流石大統領権限だな・・・ちなみにサラには電話してた。失望されてた。


画して大統領主治医としての活躍が始まる。ここからしばらく楽しい映像が続く。主治医なのになんだかいろんな重要事に抜擢され、ブレーンとなっていく。ここら辺、英国外交官にアミンの操縦を頼まれて「この腐れイングランド人がぁ!!」みたいな感じでスコットランド人との微妙な関係見たいのも出てくる。イケイケですなぁ。ニコラス。
しばらくしてアミンの息子の一人が癲癇で倒れる。彼を助けたことでニコラスはアミンにスポーツカーを贈られ、そのスポーツカーで空港までアミンを送るのだが、その最中襲撃にあう。辛くも逃れた二人だが、空港では数人の犯人が捕まっており「報いを受けろ」とアミン。遂にアミンの恐さが垣間見える一瞬。そして、理不尽なアミンがここで出てくる。

ここから物語は一気にシリアスさを増す。次々と齎される行方不明のニュース。ニコラスが「そういえば、保健大臣のワスワが白人と話してましたよ。」と言っただけでワスワが行方不明になったりするに連れ、ニコラスは政情不安を感じるようになる。アミンがアジア人の追放を決めた時、ニコラスは「止めましょう」と言うが、一喝・一蹴される。結果経済が崩壊。ニコラスは遂に「俺帰ります」と言うが、アミンは優しく諭す・・・そして、アミンが開いてくれたパーティーに出席して、アミンの妻・ケリーと情事を犯してしまう。その間にパスポートを没収され、ウガンダ人としてのパスポートが残されていた・・・。

「帰国させてくれ!」と以前馬鹿にした英国人に頼るが、そこで現在の状況をみせつけられて「アミンの白いサル」と罵られ、「帰りたければアミン毒殺しろ」とこれまた人とは思えない言葉を投げられる。
矢継ぎ早にHしたケリーが妊娠している事が判明。堕胎させるべく奔走するが、アミンに呼ばれ「なぜアジア人追放を止めなかった!!」とやってられない一言。仕方ないから「記者会見を開け」アドバイスし、アミンは持ち前のカリスマ性とユーモアセンスでその記者会見で大いにそれを見せ付ける。その間にケリーを堕胎させようとするが見つからず、「地元に降りていってしまった」との声が・・・病院に行ってニコラスが観たのは、両手両足を切られ、逆に付けられた(手に足を、足に手を)ケリー・・・フラッシュバックする過去。

遂にアミンの暗殺を決意し毒薬を頭痛薬と偽って渡すが、ハイジャック現場に行く事になり中々アミンは飲まない。アミンは薬を車に置き忘れ、それを先に側近に没収されてしまう。結果、アミンを毒殺させようとしてた事がバレ、拷問されるニコラス。そのときニコラスが言い放った一言。「あんたは子供だ。だから恐ろしい。」という言葉は、たぶん監督の言いたかった言葉だろう。

ボコボコにされたニコラスだが、前主治医に助けられる。「何故助けたかわからない」と言いながら「死んで当然だが、生きていれば罪も償える。アミンの実情を伝えろ。君は白人だから話を聞くだろう。」と深いお言葉。
かくしてニコラスは、ハイジャックの人質輸送用飛行機に忍び込み、ウガンダから離れる。
助けてくれた医師は、殺される・・・ちょと待て、そんな簡単に忍び込める訳が無くないか?飛行機。



最後に本物のアミンの映像が流れる。言われるほど似ているとは思わなかった。でも目はそっくりだったなぁ。躁鬱の様に思えたアミンだったけれど、今考えるとフォレスト・ウィテカーのアミンはホントに恐かった。たたずむだけで緊張感があったからなぁ。誰も信じてない事がよく解った。こういうのを、いい演技って言うんだろうか。助演のジェームズ・マカウォイは、流されると言うよりも行き当たりばったり感が出てました。
実際、マカウォイがやったニコラスなんて人物は存在しないようです。でも居たのかもしれない、と思わないことも無かった。まあ、面白かったからどっちでもいいや。



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