僕らは現実に背を向けながら歩いてゆく。 雨の日、原チャリの上で。
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2008/04/11 (Fri) 03:51
雨の日、原チャリの上で。

今日外に出ると、雨が降っていた。


ザアザアとか激しい雰囲気には見えなかった。かといってシトシトとか、ぽつぽつとか、そんな生易しい感じではなかった。
言うなれば、”ボツボツ”という感じであろうか。うーん、ボツボツ。なんてがつがつした響きである事でしょう。雨の日に使うより、夜叉の足あとの擬音に使ったほうが良いのではないかとすら思いますね。ね?


そんな未だ嘗て無い擬音語を頭の中で転がしながら、原チャに乗り込んだ。レインコートが破れ、最早何の用途にも使えないようなビニールの前衛芸術みたくなってしまったので、仕方なく水を弾きそうなコートを着込んで行くことにする。スマン、コート。必ず乾かしてやるからな。因みにこんなクソ天気でも原チャに乗ったのは、既に授業開始を迎えかけている時間帯だったからだ。


やああってぼくは原チャを発進させる。だんだんとスピードが出てくる。そして、僕は段々気付き始めるわけだ。



痛い。



単純に痛い。スピードを上げると、針のように顔面に突き刺さってくる
なんとかこの痛みから逃れたかった。まず一つ考え付いたのは、「表面積が大きくなれば衝撃力も緩和されるはず!!」とか一瞬考えたのだけど、いきなり雨粒を大きくする方法が全く思いつかなかったので断念した


次に考えたのが、相対性理論による相対速度の緩和である。雨粒が当たる速度にあわせて頭を後ろに逸らせば、衝突瞬間の速度が緩み衝撃力が緩和されるはずである

この場合、戻すときは空気抵抗が発生する面積を狭くする事と、なにかに覆われているところを突き出すことが重要なので、頭を一旦前に向けて反るように頭を突き出す方法を取った。こうすればサイクルが出来上がり、なかなか理想的そうである


実際にやってみた。

痛いままだった。逆に車にぶつかりそうになった。



万策尽きたようだった。僕は仕方なく速度を落とした、後ろの車には迷惑だろうが、どうしようもない。逆にこちらは制限速度を守っているのだから悪くない。


そこで僕はハッと思った。



雨粒が痛いのは、何故か?
それは、原チャリに制限速度を守らせる為なのではないだろうか?
そして原チャリが制限速度を守る事により車も自然にスピードを落とす。これは大いなる自然の英知がもたらした、人間の科学技術への恵みなのではないだろうか・・・


そんなことを考えていると、僕の原チャを車が猛スピードで追い抜いていった。僕は無言でそれを見つめた。


ちなみに講義には遅刻した。




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